2019年1月24日木曜日

レトロフォーカス

NEX-3 CONTAX Distagon 28mm F2.8

ビオゴンの枝の力強い生命力と比較すると、何か大人しいというか物足らない感じがします。
もちろん、同じ条件下での撮り比べではありませんので、比較すること自体無理がありますが、、、^^;w

ビオゴンやホロゴンは対称型と呼ばれている広角レンズで、焦点距離に応じた設計の広角レンズです。
一方、ディスタゴンのような一眼レフ用のレンズは、レトロフォーカスと呼ばれるタイプのレンズの仕様になっています。

どう違うのか??
M型ライカやレンジファインダーのCONTAX Gタイプであれば、レンズとフィルム面間にはシャッター幕しかありません。
なので、レンズの後玉とフィルムまでは自由な距離で設計が可能です。
実際にビオゴンの21mmあたりでもデジタルだと受光素子に当たりそうなくらい近づいてしまいますし、ホロゴンだとNEXの場合は後玉とシャッターが完全に干渉してしまうようです^^;

それに比べて、レトロフォーカスタイプの広角レンズは一眼レフ用に考案されたものであり、一眼レフの場合レンズとフィルム面の間にはミラーが介在するので、ミラーが占有する空間からレンズの後玉を近づけることが困難、言って見れば焦点距離通りの設計ができないという話になります。

一般的にはレトロフォーカス仕様の広角レンズは前玉が大きくなる傾向があり、収差補正用にレンズ枚数が多くなってしまうということもあると思われます。
だから、レトロフォーカスは不利なのか?
これがデジタルだとそうとも言えない、、、、、。
現在のデジタル用のセンサーは斜めから当たる光に対して、上手く働かない傾向があり、受光素子からレンズ後玉まで一定の距離があった方が、安定して受光できるという特性があります。
また、レトロフォーカスレンズの方が周辺光量低下の点でも有利だと言われているようですね。

ディスタゴン2.8/28は通称出木杉くんと呼ばれている優等生レンズです。
何をやらせても、及第点以上の結果を確実に出してくる、本当にできる子です!
ビオゴン2.8/28は、まあ21mmほど酷くはないもののくせ球で、偽色は出るわ、周辺が片ボケするわ、、、、。
欠点だらけなんですが、それでもそのリアリティというのかな?
ビオゴンにしか出せない表情があるのは確かで、唯一無二の描写!
生命力までも捉えるという感じなんですよ??w

枝の写真で比較してみてください^^;



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